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【2008/08/29 07:53】 | | page top↑
マシューのショッキングな死
私は老夫婦というか老人フェチで、だから小津安二郎の『東京物語』に出てくる笠智衆なんかたまらないのですが、そのいちばん原点が何かと考えたときに『赤毛のアン』のマシューなんじゃないかという考えに至りました。
赤毛のアン 赤毛のアン
まだらめ 三保、中島 潔 他 (1987/12)
ポプラ社

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これはたぶんいちばん最初に読んだ子供用の版。

マシューの重要な要素として、まず優しいということ(男の子の養子を希望していたのですが、間違ってやってきたアンを受け入れることにします)、しつけ等からは手を引いていること(アンのしつけは主にマシューの妹であるマリラが受け持ちます)、不器用なこと(アンのためにドレスを仕立ててあげようとするのですが、仕立て屋の前でしばらく途方に暮れてしまいます)、いわゆる「現役」な感じではないこと(六十台です)、それから働き者なこと。
色んな善性を結晶化したような存在としてマシューを見ていたように思うのですが、今日思ったのは、マシューの亡くなり方も重要だったのではないかと。
心臓発作で死んでしまうのです。それも、自分が預金していた銀行が倒産したということを知って、ショックで。アンとマリラが見たときにはマシューは既に土気色の顔をしていて、全く成すすべなくそのまま亡くなってしまいます。私が『赤毛のアン』をはじめて読んだのは小学生のときでしたが、この死に方にはちょっとびっくりしたように思います。あれだけ良い人で、良いことばっかりしてきたマシューが、最後に銀行倒産+心臓発作だなんて報われなさすぎる・・・と。マリラやアンと言葉を交わすことさえできなかったのです。
やはりそう思う人がいたのか、実写版で映画化されたときにはマシューの死に方は変わっていました。アンといっしょに家畜か何かを追っていて、倒れるのです。そしてアンに抱きかかえられながら息を引き取るのですが、その際「お前を引き取ったことを今はすごく誇りに思う」みたいな言葉をアンに残して、アンにそれが伝わったこともわかった上で、亡くなるのです。かなりソフト。

しかし、原作の不条理な死に方があったからこそ、「報われない善性」としてその優しさや不器用さがさらに美しいものに思えたのかもしれません
【2007/06/20 11:43】 | モグモグ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
LALAN
先日、新しい下着を買いました。ワコールの下着売場に行ってまずLALANを見たのは、菊川怜の出ているCMで「密かに支えるブラ」と宣伝されていたのに惹かれたからです。女の人がつぶやくように歌っているBGMと、ネグリジェみたいのを着て「素顔」な感じで話している菊川怜の感じから、「付けてるのを忘れるくらいソフトけれど支える力もある」のが売りのブラなのかな〜と思ってました。
ちょっと違いました。売場のお姉さんの話によると、まずフロントホックで胸の形が綺麗に出るということ、それからストラップの取り外しが可能なこと、さらにストラップを自由な位置に付け替えられることがLALANの革新的な点なのだといいます。ストラップが取れるのだから必然的にワイヤー部分の締め付けは強くなり、「付けてる感じ」も強くなります。つまり「密かに支える」の「密かに」というのは、付ける本人に「密か」なのではなく、傍から見る人に「密か」なのでした。
そういうことでした。

そういうことでLALANは穴埋めにはならなかったのです。
最近、近しい人を二人喪失しました。ひとりは祖父で、5月27日に亡くなりました。もうひとりは彼氏で、昨日別れました。

近しい人の喪失は威力があります。
心にぽっかり穴が空いたよう、というのを言いますが、ちょっと違って、常時穴が空いているというわけではありません。ふとしたときに「穴が空いていてしかるべき状態だ」ということを思い出すのです。おそらく心理の底辺に「近しい人・物データ」のようなものがあって、それを普段は意識していないのですが、ふと何かを「自分の頭で」「自分のアイデンティティを動員しつつ」考えるじゃないですかぁ。するとその「近しい人・物データ」も動員されるから突然喪失も思い出す。「あっ、今はもう違う世界なんだ」思ってものすごい不安になるのです。
つまりはずーっと辛く悲しいわけではなく、時々、発作のように、何度も何度も何度も。

祖父が亡くなってから23日たち、少し「じいちゃんがいない」状態には慣れてきていたのですが、昨日の「彼氏喪失」に引きずられる形でそれも実感として思い出して、こう、二つの喪失がくっついて威力が大きくなったものに今日は繰り返し襲われました。
密かに支えられていたのだと思います。
何か不安があったときに彼氏にメールしたり、入院しているじいちゃんのところへ行って手を握ったり。23歳の女が祖父に支えられるという状態はもしかしたら珍しいかもしれません。でも、

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携帯画像を64分割し、さらに小さくしたじいちゃんの顔写真ですが、すごく優しい顔をしているのがわかるはずです。本当にじいちゃん大好きでした。
じいちゃんが亡くなったときも、彼氏と別れたときも、自分が密かに支えられていたことを実感し、がーんとしました。そしてそんな恵まれた状態を無自覚に謳歌していたわたしってバカと思ったわ。思いました。だ

あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ということで急場しのぎにその穴を埋めようと今日は昼間から梅酒を飲んでみたり勉強に没頭しようとしてみたりしましたが、効果なし。
酒で自分を忘れるって、どうすればできるんですか??
ある程度は飲めるけれど自分を忘れるほど飲む前におそらく気持ち悪くなってしまう私には無理な話ですか???





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ちなみにLALANのかわりに買ったブラです。付け心地もまぁまぁ。売場のお姉さんも面倒見の良い人でした。
【2007/06/19 02:30】 | モグモグ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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